セラミックファイバーは 、アルミナ(Al2O3)とシリカ(SiO2)を主成分とした人造無機繊維の総称で、以下の2種類に大別されます。
(1)セラミックファイバー
アルミナ含有量が40〜60%の非晶質(ガラス質)繊維のことで 、 高温で溶融しスピニング法又はブローイング法により繊維化して造られます。
平均繊維径は3µm前後で一般的にはショット(繊維化していないおよそ210µm以上の塊)が約10%ほど含まれています。
製品としてはバルク、ブランケット、フェルト、ボード、ペーパー、ブロックや成形品などが各種用途目的に応じて準備されています。
(2)アルミナファイバー
アルミナ含有量が70%以上の結晶質繊維をさしますが、アルミナとシリカの組成により、更にアルミナファイバーとムライトファイバーに区別されます。
セラミックファイバーとは製法が全く異なり 、 前駆体繊維を高温で焼成して造られ 、 セラミックファイバーに比べ高温で結晶化することが少ないため、特に1300℃以上の高温域での耐熱安定性に優れます。
繊維径は平均3〜4µmでショット含有率は1%以下です。
しかし、その製法上コストが高くセラミックファイバーバルクに比べ、価格はおよそ10倍以上します。
製品としてはバルク、ブランケット、フェルト、ボード、ペーパー、ブロックや成形品などが各種用途目的に応じて準備されています。
いずれの製品もご使用温度、操業条件、加熱対象物などご用途に対応した製品の選定が重要ですので、詳細につきましてはお問い合わせの上ご相談下さい。一般物性については、テクニカルデータ情報をご覧下さい。
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